セリエAを席巻?この二世選手に注目!
30代、40代、それより上の世代のお父さん世代に有名だった選手の息子、いわゆる「二世選手」がセリエAに増えつつあります。二世選手で成功した選手といえば、故チェーザレ・マルディーニ氏の息子、パオローマルディーニ氏が有名ですよね。因みにパオロ氏の息子であるクリスティアン・マルディーニがミランのプリマヴェーラに所属していますが、どうやら昇格は難しそうです。
【東欧のマラドーナ二世】
ヤニス・ハジ(17歳、フィオレンティーナ/イタリア)
父:ゲオルゲ・ハジ氏
かつては「東欧のマラドーナ」と呼ばれ、ルーマニア代表のレジェンドとして活躍したゲオルゲ・ハジ氏の息子です。父親により設立したチームであるヴィートルル・コンスタンツァ(ルーマニア)でデビューを果たし、2015年にはフィオレンティーナ(イタリア)が獲得しています。昨季はイタリアでのプロ契約年齢に達していなかった為、ヴィートルル・コンスタンツァにレンタルという形となっていました。各年代の代表に招集されており、近い将来フル代表デビューが約束されている逸材でもあります。因みに利き足は父親とは違い右足ですが、正確なキックは瓜二つのようです。
【この「二世」も、父親と同じポジション】
シモーネ・ガンツ(22歳 ヴェローナ/イタリア)
父:マウリツィオ・ガンツ氏
かつてインテルやミランなどでFWとして活躍し、現役時代はセリエ通算204ゴールを挙げたマウリツィオ・ガンツ氏の長男、シモーネ・ガンツ。ミランのプリマヴェーラ出身で、そのままトップチームに昇格しましたが、ミランでの出場はありませんでした。セリエCなどへのレンタルで経験を積み、2015-16シーズンにレンタルで加入していたコモ(セリエB)で16得点を挙げ、一躍有名になりました。しかしミランとの契約は2016年6月で満了となり、ユヴェントスがフリーで獲得しています。
今季はヴェローナ(セリエB)へのレンタル移籍となり、更に経験を積む事になるでしょう。
【名FWの系譜を継げるか?】
フェデリコ・キエーザ(写真左 18歳 フィオレンティーナ/イタリア)
父:エンリコ・キエーザ氏(写真右 元サンプドリア・プリマヴェーラ監督)
サンプドリアでデビューし、1990・2000年代に大活躍したエンリコ・キエーザ氏の息子、フェデリコ・キエーザも父親と同じFW。2016-17シーズンにトップ昇格を果たし、プレシーズンマッチでは記念すべきプロ初ゴールを挙げています。そしてセリエA開幕戦では前半終了で交代となりながらもスタメンに抜擢された事からも、パウロ・ソウザ監督の期待も高いと言えるでしょう。
同い年かつチームメイトの「二世選手」ヤニス・ハジよりも早くセリエAデビューを果たしました。まだまだ荒削り感は否めませんが、将来が嘱望されるFWです。