2015-16シーズン セリエA総括
ユヴェントスのまさかの失速で始まった2015-16シーズンのセリエAですが、蓋を開けてみればユヴェントスの4連覇という形でシーズンを終えました。
2位には36得点を記録し、リーグの得点記録を見事に塗り替えたFWゴンサーロ・イグアインを擁するナポリが入り、チャンピオンズリーグへの出場権を手にしています。
ローマ勢は、ルディ・ガルシア監督の解任効果が出たローマが後半戦息を吹き返しましたが、3位に終わり2年連続のチャンピオンズリーグ・ストレートインはなりませんでした。対するラツィオは大黒柱となりつつあったFWフェリペ・アンデルソンの不調や相次ぐ主力選手の離脱でチームは中位をさまよい、8位で終わっています。
前半戦は首位にも立ったフィオレンティーナですが、後半戦は完全に息切れ。ヨーロッパリーグ・ベスト32初戦でトッテナム(イングランド)に敗れると、後は良いところ無く、勝ち点の取りこぼしが続き、5位に終わりました。ヨーロッパリーグは予選3回戦からの出場となります。
何とか復活をしたいミラノ勢ですが、終わってみればインテルが4位、ミランが7位と、両チーム共にチャンピオンズリーグの出場権を得る事はできませんでした。ミランに至っては、5/21開催のコッパ・イタリア決勝で勝たない限り、ヨーロッパリーグにすら出場できないという結果に終わりました。
そしてサッスオーロの大健闘を忘れてはなりません。6位でフィニッシュしましたが、コッパ・イタリア決勝の結果次第では、来季ヨーロッパリーグに出場できる可能性が残っているのです(ユヴェントス優勝の場合)。
カルピやフロジノーネといったセリエA初昇格組は健闘空しく、1シーズンでセリエBじへ降格してしまいましたが、典型的なプロヴィンチアのチームの闘いぶりは、多くのファンに感動を与えました。
各主要なチームの2015-16シーズンを、次回以降に改めて振り返ってみます。